岐阜を旅する。城の記憶、戦の気配、そして歴史に触れる山里の静けさ

こんにちは!Tomです。

今回は、名古屋から日帰りで楽しめる岐阜エリアの旅を2本立てでお届けします。

岐阜と言えば、戦国時代の武将や合戦の舞台としても有名ですが、それだけではありません。城下町の穏やかさや、地元食材を活かしたグルメ、そして静かに流れる山里の時間。

そんな岐阜の魅力に触れた、日帰り旅を2回に分けて楽しんだ記録を、のんびりと綴ってみたいと思います。


名古屋から岐阜へ。レンタカーは現地調達が正解

名古屋駅からJR東海道本線に乗って、岐阜駅まではおよそ20分ほど。あっという間の距離ですが、ぐっと景色がのどかになります。

名古屋でレンタカーを借りようか迷ったのですが、週末だったこともあり混雑が予想され、今回は岐阜駅でレンタカーを借りることにしました。

結果、大正解でした。岐阜駅は名古屋よりも人が少なく、レンタカーの受け取りもスムーズ。駅前から北へ向かってのドライブも快適で、スタートから気持ちよく旅が始まります。

走り出すとすぐに、のびやかな田園風景と背後に迫る山々。岐阜らしい自然の中を抜けていく車窓に、すっかり旅気分が高まりました。


郷土の味を堪能する、岐阜ランチ

お昼ごはんは、地元の味を楽しめる定食屋さんへ。注文したのは、「けいちゃん焼き」と「朴葉味噌焼き」の両方が楽しめるセットです。

けいちゃん焼きは、岐阜県の山間部を中心に食べられている家庭料理で、鶏肉をにんにくの効いた味噌ダレや醤油ダレに漬け込み、キャベツや玉ねぎと一緒に豪快に焼き上げるもの。濃厚な味付けにご飯がすすみます。

朴葉味噌は、飛騨地方の名物。大きな朴の葉の上に味噌をのせ、その上にネギやきのこを散らして火にかけます。じわじわと味噌が焼けて香ばしい香りが漂い、これまた食欲をそそります。

山里の恵みを感じる、しみじみとした美味しさに、自然と笑顔がこぼれました。


八幡城と城下町を歩く

郡上市にある郡上八幡城へ。ここは標高350メートルの山上に築かれた山城で、日本最古の木造再建天守を持つことで知られています。

もともとの築城は戦国時代。遠藤慶隆が江戸初期に整備し、江戸時代を通じて郡上藩の中心として機能してきました。

現在の天守は昭和8年に再建されたものですが、周囲の自然と調和したその姿は、まるで昔からそこに佇んでいたかのようです。

石段を登っていくと、次第に郡上の町並みと清流・吉田川が一望できる絶景が広がり、登った疲れも一気に吹き飛びました。

城下町には、白壁土蔵の町屋や石畳の路地が続き、どこを歩いても絵になります。

ふと目に入った観光案内板に、「郡上おどり」の記述が。日本三大盆踊りのひとつで、夏には夜通し踊り続ける“徹夜おどり”も開催されるとのこと。次は夏に来て、ぜひその輪に加わってみたくなりました。

この日は白川郷にも足を延ばそうと思っていたのですが、夕方に到着したため集落の中心部へのアクセスが制限されており、外観を眺めるにとどまりました。ここは次回のお楽しみに。


別日に再び岐阜へ。関ヶ原で歴史に触れる日帰り旅

数日後、再び名古屋から岐阜へ。今回は西部に位置する関ヶ原を目指します。

JR関ヶ原駅を降りると、周囲は田園と山々に囲まれたのどかな風景。その中に現れるのが「岐阜関ケ原古戦場記念館」です。

この地は1600年、東軍・徳川家康と西軍・石田三成が激突した関ヶ原の戦いの主戦場。

館内には、当時の戦況を体感できる大型のジオラマや、プロジェクションマッピングによる戦場再現シアターなどがあり、歴史が苦手な人でも自然と引き込まれる展示内容でした。

個人的に特に印象に残ったのは、武将たちの人間関係が詳細に描かれたパネル。裏切りや策略、思いが交錯するドラマを知ることで、単なる戦の記録が、一人ひとりの「生きた物語」として迫ってきました。

敷地内のカフェでは名物「関ヶ原カレー」を注文。甲冑の形を模した器に入っていて、地元の野菜とスパイスの効いたルーが絶妙でした。


帰り道の癒やし。道の駅パレットピアおおの

関ヶ原から車で20分ほど、山あいにある道の駅「パレットピアおおの」へ立ち寄りました。

広い敷地内には、地元農家が持ち寄った新鮮野菜の直売所、地域の特産品が揃う土産物店、芝生広場、地元食材を使ったカフェなどが整備されています。

何気なく立ち寄ったつもりが、気づけば30分以上のんびり。地元のお米「ハツシモ」や、飛騨牛の加工品、無添加の地元ジャムなど、お土産にもぴったりな品々に目移りしてしまいます。

家族連れが芝生でピクニックをしていたり、年配のご夫婦がソフトクリーム片手にベンチで語らっていたりと、地元の人々の憩いの場としても親しまれているようでした。

旅の最後に、こんな風に静かに地元の暮らしの一端を垣間見られる場所に立ち寄れると、なんだか心が落ち着きますね。


旅のまとめ:歴史と食の余韻を胸に

岐阜には、名古屋から電車であっという間にアクセスできるのに、訪れてみるとそこには静かで、奥深い歴史と自然、そしてあたたかな人々の暮らしがありました。

郡上八幡城で見た町並み。朴葉味噌の香ばしい香り。関ヶ原で学んだ武将たちの駆け引き。そして、道の駅で感じた穏やかな日常の風景。

どれもが、旅の記憶としてふんわりと心に残ります。

次回は白川郷をゆっくり歩いたり、郡上おどりを体験したりと、また新たな岐阜の魅力を探してみたいと思います。

それではまた!

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